Google Pixel Watchの発表後、Googleストアに現れたPixel Watchの画面に、Suicaロゴが現れた時はついにきたと…
これまでApple Watchに苦汁を飲まされた日々からやっと解放されるのだと…
ところがどっこい!調べていくうちにSuica以外のキャッスレスは非対応という事実を知ってしまう。
一体どういうことなのか… Suicaに対応しているということは、Felicaの技術を使っているということ。それなのに、なぜiDやQUICPayやnanacoには対応していないのか…
『これではFitbitやGarminと同じではないか!』
結論から言うと、そう同じなんです。このまま行くとゲシュタルト崩壊しかけそうなので、今現在Pixel Watchが対応しているキャッシュレス決済と、その仕組みを簡単にまとめてみたいと思います。
◯ Suica
✖️ iD
✖️ Edy
✖️ QUICPay
✖️ nanaco
◯ VISAタッチ決済
もしFItbitと同じ仕様であるならば、Pixel Watchに搭載されたSuicaは完全に独立したものとなり、スマホ本体に依存することなく単体で完結した処理ができると思われます。
チャージ方法はGoogle Payで登録したVISAクレジットカード経由でSuicaにチャージは言わずもがな、発券機などからのチャージも可。
ちなみにSuica定期券などの使用は不可能となります。
目次
おサイフケータイとかFelicaとかNFCってなに?
おサイフケータイ
ドコモの登録商標。Felicaチップを用いた非接触型の少額決済サービス。
ドコモだけでなく、au、ソフトバンク、楽天モバイルのスマホに搭載されたFelicaチップを用いて決済できる総称的な呼び名となっている。
ちなみに近年主流のQRコード決済(PayPay等)には、実装からたったの1年で利用件数を抜かれている。
Felica
Felicaの規格に準じたICチップや半導体は多数存在するが、スマホに使用されているのは『モバイルFeliCa ICチップ』となる。
NFC規格のTYPE–Fに属し、電子決済としてEdy、iD、交通系電子マネーに採用されている。
NFC
かざすだけで周辺機器との無線通信を可能とする技術。日本では『近距離無線通信』と呼ばれています。
FelicaやVISAタッチ決済、taspoなどにも使われていますが、それ以外にもスマホ間でのデータ転送やlot家電の通信にも使用されています。
NFCとFelicaの関係性
前の記事でも軽く説明しましたが、FelicaとNFCの関係性をはこのようにものになります。
NFC規格
FelicaはTYPE Fに属し、VISAタッチ決済はTYPE A/Bに属します。
したがって、NFC搭載のスマホを購入してもSuicaなどが使えないというのは、TYPE F(NFC–Felica)が実装されていないからということになります。
『どうせNFC搭載するなら全部対応してよ!』
と思うのが普通だと思うのですが、実はNFCにはそれぞれ開発元にライセンス料が発生します。
モトローラーの開発者のコメント
『NFC TYPE A/Bは2ドルか3ドル済むけど、NFC Felicaの場合は本体代に1万円近くの価格を上乗せすることになる』
最後に
『もしかしたら今後のアプデで全てのFelicaに対応するかも…』
などという期待はしない方が良さそうです。 前向きにSuicaが使えるだけでもラッキーだったと…
それにPixel Watchのセルラーモデル以外は、スマホと一緒に持ち歩かないといけないので、正直Suicaだけでも困ることは少ないと思われます。